関係代名詞が省略できる場合

関係代名詞は代名詞と接続詞の役目を兼ねているので、これを使い単語数を少なくして表現することができますが、関係代名詞自体を省略することで、さらに会話においても言葉数を減らすことができます。

関係代名詞が省略されるのは、以下のような場合があります。

関係代名詞が目的格のとき

◆ 関係代名詞が目的格の whom, which, that のときは、これらを省略することができます。

This is the masterpiece (which) he is very proud of.
「これが彼がとても自慢にしている傑作です。」

= This is the masterpiece of which he is very proud.

前置詞が関係代名詞の直前にある時は省略できませんが、その前置詞を語尾に持って来れば、つまりは問題ないということになります。

関係代名詞の次にbe動詞などが続くとき

◆ 関係代名詞が主格で、その次にbe動詞などが続くと、関係代名詞とbe動詞などと共に省略することができます。

He was the victim (who was) involved in the conspiracy.
「彼はその陰謀に巻き込まれた被害者だった。」

※この場合、関係代名詞とbe動詞が省略された形は、過去分詞を使った分詞用法になります。

関係代名詞が主格のとき

◆ There is ~ や Here is ~ の文に関係代名詞が続くと、関係代名詞を省略することができます。

Was there anyone (that) could predict the occurrence of the massive earthquake?
「誰かその巨大地震の発生を予測できた人はいたのですか。」

Here is a new strategy (which) brings us a victry.
「これがわれわれに勝利をもたらす新しい戦略だ。」

◆ 次の場合、関係代名詞を省略すると強調構文になります。

It is he (who) disappointed our expectations.
「私たちの期待を裏切ったのは彼だ。」