同格構文とは

名詞や代名詞の意味を補足的に説明したり、他の言葉として言い換えるために、名詞やそれに相当する語句を最初の語句の後におくことがあります。

このように、最初の語句と後の語句との関係が並列的な意味を表しているものを同格と呼びます。 つまり同じものを続けて説明するような場合のことですね。

名詞と名詞

ある名詞に対して、別の名詞を使って言い換えたり、補足したりする表現方法があります。

Mr.Hadson, my science teacher, appeared in the TV show last night.
「私の科学の先生であるハドソン先生が昨夜テレビ番組に出ました。」

※ Mr.Hadson を my science teacher とする補足説明を加えており、Mr.Hadson = my science teacher の関係であることを理解してください。


◆最初に代名詞がきて、それを名詞で言い換える場合もあります。

We the older generation have to leave the future of Japan to you the younger generation.
「我々古い世代は君たち若い世代に日本の将来を託さねばならない。」

※ 代名詞である we を名詞の the old generation と、you を the younger generation とそれぞれ言い換えています。

名詞と名詞節

同格には that や whether で始まる節がその前の名詞を説明する表現方法があります。

I have heard the news that they will resign from our party.
「私は彼らが私たちの党から離党するという知らせを聞いている。」

※ news という名詞を that節が補足をする形で同格として並んでいます。

次の英文ではthe news がないので、同格の構文にはなっていません。

I have heard that they will resign from our party.


◆同格となる名詞と節がいつも隣にあるとは限りません。

We need to make a decision in a next few days whether we should enter the Chinese market or not.
「中国市場に進出するべきかどうかをこの数日中に決定する必要がある。」

名詞+of+名詞

「~という~、~のような~」などの意味を表します。

Do you believe the myth of economic meltdown?
「あなたは経済崩壊を信じますか。」

myth of economic meltdown は「経済崩壊という神話」という直訳ができますが、上のように訳してみました。


The old man possesses a castle of a house.
「その老人は城のような家を所有しています。」

※ a castle of a house を「家の城」と訳さないようにしましょう。

このように前から意味を取っていく場合もあります。