仮定法未来とは

仮定法未来には未来という言葉がついていますが、未来だけでなく現在を表す仮定表現でもあります。ただし、その確実さが低いものに対して使われる仮定法です。

次の英文は仮定法未来ではなく、直接法現在というものです。

If he comes here, I will tell him the truth.
「もし彼が来たら、彼には本当のことを言います。」

If should

◆現在や未来の不確実さを強める場合に使われる表現で、「万一~だったら」などの意味を表します。

帰結節では次の助動詞が使われます。

will, shall, can, may, must, would, should, could, might

should の後は動詞の原形にします。

If gasoline price should become 80 yen per liter tomorrow, I will drive to Hokkaido.
「万一、あしたガソリンが1リッター80円になったら、車で北海道まで行くよ。」

If my father's book should sell more than a million copies, we might respect him.
「もしもお父さんの本がミリオンセラーになったら、僕たちはお父さんを尊敬するかも。」

※帰結節においても might は may よりも、その可能性が低くなるということです。


◆帰結節が仮定の話にならなければ、次のような形にもなりえます。

If anything should happen to me, I want you to look after my children.
「万が一にも僕に何かあったら、子供たちのことはよろしく頼む。」

If were to

◆上の should を使ったものより実現の可能性がかなり低かったり、また、全くなかったりする場合などに使われ、「(まずないだろうが)もしも~だったら」などの意味を表します。

したがって、帰結節では次の過去形の助動詞が使われます。

would, should, could, might, must

were to の後は動詞の原形にします。

If I were to start skating at my age, my wife would certainly be surprised.
「もし、私がこの歳でスケートを始めたら、妻はきっと驚くだろう。」

If nuclear arms were to be totally abolished, the earth might be invaded by aliens.
「もし、核兵器が完全に廃絶されるようなことになれば、地球は宇宙人によって侵略されてしまうかもしれない。」