連語や慣用表現による受動態の解説

連語による受動態

動詞を含んだ連語が受動態になるときは注意が必要です。

They put off the first meeting of the panel until the next month.
「彼らは最初の委員会を来月まで延期した。」
     ↓
The first meeting of panel was put off until the next month.
「その最初の委員会は来月まで延期された。」

put off は連語なので、受動態になっても off がなくなったり、切り離されておかれることはありません。

また、この場合、能動態の主語であった they は、日本語と同様に省略されるのが自然です。

慣用表現による受動態

受動態では by が「~によって」の意味で使われることがよくありますが、いつもそれが by になるとは限らず、別の単語になることがあるので注意しましょう。

また、受動態の形になっていても、「~される」のように訳されないことがあります。

The police wasn't satisfied with the answer of the suspect.
「警察は容疑者の答えには満足しなかった。」

この例文では be satisfied with という決まった表現になっているので、by は使いません。

※その他にも、過去分詞が形容詞化されて慣用的な形になっているものが多くあります。

例) be interested in, be disapponted in, be surprised at, be scared of など