自動詞と他動詞の用法と区別

自動詞

自動詞とは、簡単に言うと、目的語がなくても文章が完成したり、目的語をつけるときには、前置詞を使わなければならない動詞のことです。

自動詞は「自分で止まれるよ」、または「目的語がある時は、自分ひとりではできないよ」のように覚えておくとどうでしょう。

Do you agree? (目的語がなくても文章が完成)
「あなたは賛成ですか。」

Do you agree with them? 
「あなたは彼らに賛成しますか。」

(目的語を付けるときは、前置詞の with が必要)


He looked at me strangely.
「彼は私のことを変な顔で見た。」

この場合 He looked me ... とは言わないので、「~を見る」という意味では、この間に at という前置詞が必要になります。

He looked strange. では「彼は奇妙(変)に見えた。」ということで、この場合の look は「~のように見える(思える)」という意味になります。

この strange は目的語ではなく、形容詞なので補語になっているだけです。

◆ただ look は他動詞として使われるケースもいくつかあります。

Did I tell a big lie? Hey, look who's talking!
「俺がひどい嘘をついたって?おい、お前に言われたくないよ。」

この look を使った英文の直訳は「誰が言っているんだ。」という感じになりますが、ここでの look の意味も「見ろ」というよりも、「確認しろ」というニュアンスです。

「誰が(そう)言っているのか確認しろ」というような意味合いから、日本語らしく訳しているわけです。

他動詞

他動詞とは、目的語がなければ文章が完成せず、目的語を付ける時に、前置詞を必要としない動詞のことです。

他動詞は「文章を終わらせるのに(目的語をともなう時は)、他の力はいらないよ」などと覚えみるといかがでしょうか。

Can I enter? (目的語がなく、文章が完成していない)
「入ることができますか。」

このように言えるのは、相手が You can enter the room. などと言ったことに対し、その返答として言ったり、場面的にどこに入るかがわかるような場合が考えられます。

もっと短く言えば Can I ? とかになることが普通ですが、これはあくまでも例文の解説ということで理解しておいて下さい。

Can I enter the house? (目的語を付けるときでも前置詞は不要)
「その家に入ることができますか。」

命令文においては Enter. と一言で言うことは普通に問題ありません。

enter を自動詞の go にすると into などの前置詞が必要になります。

Can I go into the house?


Did the police arrest those two burglars yesterday?
「警察はきのうその二人の強盗を逮捕したですか。」

これもまた、話の内容が分かっていれば、arrest で止めることは可能ではありますが、目的語を付けて終了するのが普通です。

Yes, the police arrested them, but they escaped from a polise cell soon after that.
「そうだよ、警察は奴らを逮捕したんだ、でもそのすぐ後に留置場から逃げたんだよ。」